奨学金の予約採用は「誰もが嫌がる」業務 高校の奨学金担当の先生だけが問題を抱え込む必要はない

日本各地の高校の奨学金担当の先生と話していると、「生徒の進路に影響する業務だが

(本当は、本当は、本当は、日本学生支援機構の業務だけど)責任が重く、細かくて

複雑で、おまけに制度がしょっちゅう変わるのでついて行けない」と仰られます。

奨学金の予約採用は「誰もが嫌がる」業務であり(ベテランの先生でも)、新任の先生

だとなおさらだろう。

先日、東日本の20代の女性の先生が、「私は奨学金を利用したことがなく、

生徒や保護者からは質問を受けるけれど、知らないこと、わからないことだらけ。

助けてくれる同僚も、私と同じような知識レベルで詳しい先生は転勤でいなくなって

います。もう苦痛で苦痛で…。」と仰られていました。

奨学金講師が来たけれど、台本の棒読みだけで質疑応答ができなかったとのこと。

「進路や家庭事情は変わっても不思議ではない。選んだほとんどの事項は進学後に

変えることができるので、見切り発車になったとしても、本人が奨学金の利用を

希望しているのであれば、まずは日本学生支援機構に提出させて、進学先の大学や

専門学校の奨学金担当者に任せてしまう気持ちで良いのでは?」とお答えしました。

「気が楽になりました」と言っていただけたのが幸いです。

高校の奨学金担当の先生だけが問題を抱え込む必要はないと思います。