外国人の保護者や生徒と奨学金

先日、関西の高校で保護者向けの奨学金講演をしたところ、生徒が受講していた。

講演後の個別相談で、相談者全員が帰ったあと、最後に私のところに来て、

言い辛そうに「外国人ですが奨学金を申し込めますか?」と聞かれた。

ご両親は飲食店を営む外国人で、放課後はクラブ活動をしないで店を手伝うそうだ。

「家は本当にギリギリの生活をしていて、本当は私の進学どころではないのは

わかっていますが、やっぱり大学にいきたい。奨学金を借りたいけれど、

外国人は大丈夫なのか不安で…。両親は日本語が不自由で、何とか話せるかなといった

くらいで、講演に連れてきても理解できないと思ったので、進路指導の先生に頼んで

入れてもらいました。」

最近は、保護者や生徒が外国人であることは珍しくなくなっている。

高校や地域によっては、事前に先生から対応を頼まれることがよくある。

日本学生支援機構のホームページでは、

外国籍ですが、奨学金の申込みは可能でしょうか。 | JASSO

となっている。

しかし、念のため、早めに奨学金担当の先生や進路指導の先生に相談しておいて、

日本学生支援機構に確認しておいてもらっておくと良いだろう。

また、担任の先生は、生徒の個別事情を把握しているものなので、早めに取りまとめて

おいて下さいと、普段の教職員研修では話している。

偏見をもたれたり、からかわれることもあったそうだけど、

「日本各地で奨学金の個別相談をしているけれど、珍しくないよ」と伝えたところ、

一緒にいた担任と進路指導の先生に、「○○大学、絶対に合格する!」と言っていた。