春の奨学金講演が始まります。
そのため、パワーポイントのスライドや配布資料の改訂作業を進めています。
また、日本学生支援機構2023年度進学者用の「貸与奨学金案内」を入手して、
「どのような変化や影響があるか?」「どのような質問が起こり得るか?」など
あれこれと想定しながら読み込んでいます。
ところで、案内の表紙を見ていると、以下の変化に気がつきました。
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・この冊子では、返還の必要がある奨学金(借入金)について、予約採用(進学する
前の申込み)を前提として説明しています。
・この冊子を読んで貸与奨学金についてよく理解したうえで、予約採用への申込みを
希望する場合には、別冊「申込みのてびき」に従って申込みを行ってください。
また、父母等あなたの生計を維持している方にもこの冊子を読んでもらい、貸与奨学金
制度の内容及びあなたが奨学金を利用することについて理解してもらってください。
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赤字の文言が今年度分から追記されていますが、4月1日から18歳成人が始まった
ことによるものだと思われます。
誕生日にもよりますが、3年生から「責任ある大人」として扱われるものの、
「なるべく保護者にも申し込み(契約行為)に関わってほしい」という本音が文言から
伺えます。
しかし、実際には生徒が自力で申し込むのは困難であり、実質的に保護者が申し込ん
でいるというのが実情であり、今更感があります。
進路指導の先生と話していると「法的責任はないものの、申し込みの窓口(高校)
として道義的責任はあるかもしれないので、講演ではなるべく説明してもらえないか」
と仰られます。
ところで、金銭教育も始まりますが、効果には大きな疑問があります(FPが関わって
いても。関わると逆効果かもしれない)。
初年度は話題になるでしょうが、数年後にはおそらく「カリキュラムの中のひとつの中
のひとつ」として、申し訳程度のものになるのではないかと思っています。