「長尾先生、実は、保護者に奨学金について説明していると嫌になってきます」
先日、高校の先生と話していると、そんなことを仰られた。
「だって、1種なら無利息、2種でも無利息に近いくらいの低利率。
うちは夫婦で教員で、収入要件を超えているし、控除だって使えるものが
見当たらない。
仕方がないから教育ローンを見ても、国の教育ローンは収入要件を超えていて
借りられない。
だから、高い利率の銀行の教育ローンを借りなくてはいけないんですよ。
馬鹿馬鹿しい。
保護者や生徒には、なるべく借りないようにしよう、借り過ぎないようにしよう、
なんて言っている(言わされている)私が借りたい」
実は、このような会話は珍しいことではなく、日本学生支援機構や地方自治体の
奨学金が有利ということは、高校の先生が一番よく知っていると言える。
ある大阪の高校の先生を借りれば、「借りひんって、アホちゃうか」