文系でおすすめの学部はありますか? 奨学金講師にはこんな質問もあったりする

高校2年生と個別相談をしていると、「文系でおすすめの学部はありますか?」と

聞かれた。

理数系の勉強は苦手、その方面の仕事にも興味はない。

そんな状態なので、文理選択ではもちろん文系を選んだ。

大学には進学したい、しかし、これといった専攻したい分野がない…。

(そんな消極的な考えで進学するなよという批判はここではなしで)

昔は、文系の進学は適当だったものだ。

「○○大学に行きたいから、商学部と経済学部と文学部と法学部と社会学部の全てを

受験して、合格した学部に入学する」といった、とりあえず鉄砲を撃ってみるという

受験は普通だった。

まずは大学ありきで、何を専攻するかは後の話だったのだ。

酷い話だけれど。

高校の現場を見ていると、今では学問分野についての進路指導はきめ細かくなっている

と感じる(だから弊所にも進路講演の依頼がある)。

しかし、このような高校生は今でもいるものだ(17歳くらいで迷うのは当然のこと

だと思うけど)。

普段は高校生たちに偉そうなことを言っている私だって、高校の授業で政治経済の授業

だけが唯一好きだったため、社会科学系の分野だったら、経営学部でも経済学部でも

法学部でも、何でも良かったし、実際に受験した。

結局は、法学部ばかり合格したから法学部に進んだ。

法学部に進学したのは、それだけの理由なのだ。

これを読んで、「自分もそうだった」という心当たりがある方は、受験倍率が無駄に

高くて「とにかく大学と名のつくところ」と贅沢は言っていられなかった団塊ジュニア

に多いのではないだろうか?

今回のような場合は、「好きなもの」「興味をもてそうなもの」「関心があるもの」

「講義についてゆけそうなもの(例えば経済学部は数学が必要だったり)」を選べば

と普段は答えている。

いくらすすめて入学しても、嫌になって中退していたら、元も子もないからだ。

就職活動でも、文系学部に有利不利はほとんどないし。

しかし、「それでもおすすめを」と言われると…それなら法学部(法律学専攻)だ。

なぜかというと

・多くの資格試験や公務員試験では法律科目がある

・ビジネスや日常生活で役立つ

就職活動の面接で、法学部だからといって「なぜ弁護士にならなかったのか?」なんて

聞かれないから安心していい。

採用担当者だって法学部出身かもしれない。

法律学は、有り体に言ってしまうと「潰しが効く」専攻なのだ。

それでも、「好きなもの」「興味をもてそうなもの」「関心があるもの」

「講義についてゆけそうなもの」を選ぶということに変わりはないけれど。

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