高校生と個別相談をしていると、「大学は何をしに行くところなのか?」と聞かれた。
「そりゃ勉強に決まっているだろー」と言ってしまえばそれまでかもしれないが、
そんなことは本人もわかってる。
本人は大真面目だ(ちなみに超進学校に通い、難関大学を目指している)。
「大学で勉強した知識はすぐに古くなる。卒業して数年もすれば役に立たなくなる。
実は、大学は物事の見方や考え方を身に付けに行くところで、それは、専攻と
関連する分野の職業だけでなく、どこでも役立つ普遍的なものだ」と答えた。
読むに堪えられない、愚にもつかないレポートを書いて教授に怒られたり、
下手なプレゼンテーションをしてゼミ仲間に小馬鹿にされたり笑われたり、
「ちょっと何言っているのか分からない」と教授に言われたりしながら、
それらは身に付くのだろう。
異業種への転職は不思議ではなくなっているし、その分野でしか通用しない勉強なんて
偽物だろう。
「どんなところでもやって行ける」ものが、本物の勉強なのではないか?