「経理の仕事はなんだかんだ言っても無くならない」
こんなことをよく聞く。
確かに当分は無くならないだろう。
現金や領収書を管理したり整理したりする必要があるからだ(キャッシュレスや
ペーパーレス化が進むと?)。
しかし、これって経理「職」がしなくてもよい、片手間の仕事では?
経理って、ただでさえキャッシュを生まない後処理の仕事であり、営業職などからは
扶養家族と揶揄されがちです。
大企業や特殊な事情でもない限り、専属で雇う必要が無い会社は今後増えるだろう。
クラウド会計やAIの進化を見ていると、「他業務の中のひとつに格下げ」の流れに
逆らうことは難しいと思われます。
今でも、経理に限らず事務職の競争倍率は高い。
今後はますます少なくなるパイの奪い合いになるため、競争率はもっと高くなる…。
レッドオーシャンは不可避です。
ところで、会計事務所も仕事が少なくなってきています。
そのため、「〇〇会計で経営を効率化」とかなんとか、訳の分からないことを尤も
らしく社長や役員にドヤ顔で言っても、所詮は紙の上で捏ね繰り回すだけのことで、
経営で最も大切な「リアルのキャッシュ」を生み出すことにはほとんど繋がらない…。
締めとして、経理の仕事は「無くならないけれど、縮小する」というところがポイント
なのだ。
会計ソフトに入力して試算表を作っていた程度の気の利かない経理職なんて、市場価値
はかなり低いと元経理職は思います。