「“卒業まではいたかったな…” 給付型奨学金制度にすくわれず」は今の受験生や保護者にとって他人事ではないと高校の現場を見ていると感じる

「“卒業まではいたかったな…” 給付型奨学金制度にすくわれず」

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給付額や減免額は卒業まで一定ではないということを、高校在学中に理解しておくこと

ができれば、この記事のようなことにはならなかったのかもしれません(冷たい書き方

になりますが)。

高校の先生を含めて、生徒や保護者の勘違いがとても多いところであり、今の受験生や

保護者にとって他人事ではないと、高校の現場を見ていると感じます。

弊所の講演や個別相談では、うるさいくらいにここは強調しています。

一方で、貸与型は原則として卒業まで貸与額は一定です。

あくまでも、貸与型が学費や生活費の柱であり、給付型や減免をあてにした進学は

避けなければなりません。

 

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ほとんどの奨学金講師の仕事は、近うちに無くなるはずだ

先日、高校で講演を終えて個別相談をしていると、保護者が近づいてきた。

質問かと思ったら、「いえ、違います。実は、この前、知人に紹介されたFPに

教育資金の相談をしたのですが、素人同然でした。

事前に教育資金について聞きたいと希望を伝えていたのに…。

対応できないなら、初めから断ってくれたら、時間を無駄にしなかったのに。

FPだけでなく、奨学金の認定講師と聞いていたから信用したのです。

保険を扱っているそうで、友達を紹介してくれと言われましたけど、あれでは

紹介できないですよ。

今日の講演で全て疑問が解決しました。

それどころか、こんな方法もあるんだと驚いたし、安心しました」

ところで、「長尾先生を友達にご紹介したら、対応してもらえますか?」と聞かれた

ものの、「嬉しいお話ですが、それはできません」と答えた(長尾を講演に来校させろ

とPTAで進路指導の先生や教頭先生などにご要望いただければ幸いです)。

高校での講演や個別相談で、仕事を得ることは一切していないし、

それは、利益相反行為であり、許されないことだからだ。

理由は(いくつかある)ここでは書けないけれど、ほとんどの奨学金講師の仕事は、

近いうちに無くなるはずだ。

それが、生徒のため、保護者のため、先生のためだと思っている。

 

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高校生と個別相談をしていて奥歯が痛くなった

5年前、ある高校で3年生の生徒と個別相談をした。

半年前に父親が自殺、生徒が発見して通報したそうだ。

帰りの電車で奥歯が痛くなった。

初めは原因がわからなかったけど、思い当たった。

個別相談の内容があまりにも厳しくて、聞いている間、無意識に奥歯を強く噛んで

いたのだ。

ところで、最近は、人身事故が多いように感じる。

今後はこのような相談が増えるのではないかと思っている。

 

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コロナ2年目の奨学金講演はどうだったか?

春の予約採用講演会と個別相談業務がひとまず落ち着きました(緊急事態宣言が解除

されたため、急なご依頼があるかもしれませんが)。

昨年は中止や延期が多く、今年も緊急事態宣言と重なったことから、また同じでは

あったものの、その代わりに動画での依頼が多くありました。

動画は楽なようですが、ライブ講演とはまた別の難しさがあります。

意外なのが、ご依頼の件数で、実はコロナ前よりも増えています(しかしそのほとんど

が中止でしたが…)。

団塊ジュニア世代が保護者になり、家計に余裕が無くなっているだけでなく、

コロナ不況に入ったからだと思います。

 直接のご依頼が増えましたが、理由は、「奨学金講師に間違った情報を受講者に

伝えられてクレーム処理に困った」と、数人の高校の先生が仰られていました

(台本の棒読みだけでなぜあんなに間違うのかといった御尤もな意見も)。

正確かつ最新の情報を常に把握し、生徒の希望の進路の実現に、微力ながらも資する

ことができるように努めてゆきます。 

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高校の先生へのお願い トラブルを避けるために予約採用はとりあえず申し込ませておいてください

個別相談をしていると、「申し込んだ項目について後悔している」という

保護者や生徒を今春もお見かけしています。

予約採用は、あくまでも「予約」です。

ほとんどの項目は変更できますし、辞退もできます。

いずれにせよ、申し込まなければ前に進みません。

トラブルを避けるために、予約採用はとりあえず申し込ませておいてください。

弊所では、夏以降の奨学金講演で、「こうした方が良い」といったアドバイス

注意点について、詳しく解説してゆきます。

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卒婚・離婚活動(リコカツ)と奨学金

年々増えていると感じるのが、

「子どもが大学を卒業したら、離婚します(まだ夫は知らない)」

「別居しますが(まだ夫は知らない)、子どもを進学させたい」

「離婚の準備をしています(まだ夫は知らない)が、子どもを進学させたい」

「付き合っている人と再婚(事実婚もある)を考えています(まだ夫は知らない)が、

子どもを進学させたい」

など。

共通するのは…

・一刻も早く離婚・別居したい

・給付型奨学金や授業料の減免制度ができたそうだから、それを使って卒業させたい

・有利な離婚時期を教えてほしい

しかし、アドバイスの解釈の仕方によっては「奨学金講師が離婚をすすめた」と

言われかねないので、リスクが高く、正直なところ、お請けしたくない内容だ。

リストラ、減収、死亡(自殺を含む)、生活保護など、奨学金にまつわる

これらの話には慣れてはいるものの、離婚はまた「別の難しさ」がある。

 

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