おすすめの専攻を聞くよりも

おすすめの専攻を聞かれることがあります。

もちろん、答えはありませんし、「役に立ちやすい、立ちにくい」という違いは

あるにせよ、全く役に立たない専攻はないと個人的には思っています。

すぐに古くなるし、専攻分野で死ぬまで食べてゆける人は少ないでしょう。

研究のプロセスが役に立つのであり、それよりも、フレキシブルに生きられる

ようにしておくことの方が大切ではないだろうか?

高校の先生への予約採用についてのお願い

奨学金は必要になったら申し込みます」という保護者を見かけます。

しかし、進学後の在学採用で不採用になって、初めて事の重大さに気付くようでは

遅いと言えます。

高校の先生にとって、予約採用は気が重いものであり、無給の下働きです。

そのため、なるべく作業を減らしたいところではありますが、例えば、就職と迷って

いるといった、少しでも進学の可能性があれば、予約採用で申し込むように保護者や

生徒にアドバイスをしていただきたいと思います。

無用なトラブルを避けることにもつながります。

職業訓練校は何をするところなのか?

講師の教え方が下手だからと、行政にクレームを言う訓練生がいるそうです。

素朴な疑問なのですが、会社に入ってからも「先輩社員の教え方が下手だから、

社長にクレーム」を言うのでしょうか?

与えられた環境で「工夫をしながら」やってゆかなければ、転職を繰り返して

最後には…。

職業訓練校は、技能の習得以外の「訓練」をするところでもあるのではない

だろうか?

私が考える奨学金講演の成否のひとつは

奨学金講演の後は、質疑応答や個別相談があるのが普通です。

ご質問が、講演で述べたことであれば、私の力不足であり、必要なことが受講者に

伝わっていなかったことになります。

講演で述べたことを前提に、「私の場合はどうなるのか」といったご質問であれば、

奨学金講演としての最低限はクリアしたのではないかと思っています(甘いですが)。

奨学金破産と無理な進学を減らすには

奨学金での破産を避けるため、進学をするなと言うのは簡単です。

しかし、奨学金の問題は解決できても、就職や資格といったキャリア形成の問題を

解決することは難しいでしょう。

通学⇔通信⇔夜間といった、フレキシブルな学習体制と融通が利く単位互換制度が

あれば、無理な進学をする必要は減り、奨学金の返済で苦労することは、今よりも

ずっと少なくなると思われます。