予想外の受験と学費

多くの学校では、春頃からオープンキャンパスが開催されますが、参加してから志望校

や受験のスケジュールが変わることがあります。

AO入試は8月頃、推薦入試は11月頃から本格化します。

そのため、3年生の夏頃が、入学費を用意しておく時期の目安になります。

予想外の受験に慌てないように、定期的に子供に受験のスケジュールを確認しておく

必要があります。

奨学金のアドバイスはAI(人工知能)に代行させることができるか? 結論から言うと可能だと思います

しかし、「進路」というデリケートなものと向き合うため、割り切れないこと

が実際にはあり、AIが出すであろう「合理的な回答」が常に正しいとは言え

ないことがよくあります。

そのため、奨学金の知識だけでは不十分であり、最新の進学事情はもちろん、

就職や資格などの知識も実際の相談業務では求められます(ただし、FPの

テキストに載っているような知識を使うことはほとんどない)。

ところで、奨学金の説明会では、パートなどの貴重な時間を工面してまで来場

される保護者がいらっしゃいます(ということは、給与という機会損失だけで

なく、職場に負担を掛けている可能性もある)。

日本学生支援機構から配布された資料を読み上げるだけの講師は不要ですし、

それならインターネットの動画を観るだけで十分です。

親が高校生の子供にできること、させなければならないこと

 

AOや推薦が入学試験の主流になっていますが、日頃の生活態度

が大切になります。

そのため、欠席や遅刻が多いと不利になります。

一般入試は、試験の成績だけで合否を判定するのが普通ですが、

当日に病気になると力が出し切れません。

就職でも、欠席や遅刻が多い生徒は避けられます。

親が高校生の子供にできること、させなければならないことー

それは、規則正しい、健康な生活をさせることに尽きます。

学費の準備ができていない自分を責める必要はない

入学費など学費の準備ができていないまま、子供が高校3年生になるご家庭を

多く見かけます。

その主な原因は、不景気が長期に渡り続いたことによるものかと思われます。

学費の準備ができていない自分を責める方がいらっしゃいますが、その必要は

ありませんし、珍しくはないことです。

というより、それが普通かと思います。

この大学で良いのか?

進路指導の先生と話していて、しばしば聞くのが中退の悩みです。

合格しても、スクールカラーが合わず、中退か仮面浪人。

就職は遅れるし、学費は無駄になるしで、良いことがありません。

私は、大学院を外部受験したので分りますが、確かにスクールカラーはありますし、

サイズが合っていない服を着続けるようなものなので、意外と重要だと思っています。

もちろん、入学してみなくてはわからないことはありますが、オープンキャンパス

参加するだけでなく、平日のキャンパスもできるだけ多く行ってみる必要があります。

ところで、合格したけれど「ここで良いのか?」という相談を受けることがあります。

学歴は、会社員であれ、自営業であれ、ずっと付いてまわるものです。

高度な資格を持っていても、事業で成功していても、です。

そのため、「〇〇大学を卒業しています」と言うのが、一瞬でも嫌だと思わないので

あれば良いのではと答えるようにしています。

大袈裟かもしれませんが、それが「生涯にわたるストレス」になるかもしれないから

です。