働きながら学校に通う

学校が、職場を斡旋することにより、働きながら通うことができるという制度が見られ

るようになりました。

労働力を確保したい企業と、高額な学費を維持することができるという学校の思惑が、

一致したことによるものだと思います。

効率が良く、職業意識を高めることにつながり、インターンシップも兼ねているため

理想的ではありますが、新聞奨学生と同様に「甘くはない」ということは覚悟しておく

必要があります。

そのため、先輩の状況などは、念入りに確認しておくことが求められます。

自治体の奨学金で損をしない、不利にならないためには

自治体によっては奨学金制度を設けていることがあります。

しかし、ホームページを見ても、「どこにあるのかわからない」ことがあります。

高校でも、生徒や保護者への情報提供には、かなりの温度差があるのが実情です。

貸与型が多いものの、給付型も見られますし、増えてゆくことが予想されます。

損をしない、不利にならないためにも、自分から積極的に探すことが必要です。

学資保険と受験スケジュール

学費の準備の手段として、「学資保険」があります。

しかし、長期の不況で、それどころではなかったというご家庭をお見かけすることが

よくあります。

しかし、それでもポピュラーな金融商品であり、奨学金や教育ローンとの兼ね合いに

ついて相談を受けることがあります。

ところで、AOや推薦が入試の主流になりつつあり、早期に行われることから、納金の

時期も早くなります。

そのため、契約している学資保険について、保険会社に確認や相談をしておくことが

求められます。

また、受験スケジュールが変わっていないかといったことも、定期的に確認しておく

必要があります。

母子父子寡婦福祉資金と奨学金

高校の先生と話していると、母子父子寡婦福祉資金といった制度の話題

になることがあります。

給付型と勘違いされていることもありますが、貸与型であり、利用の条件

も厳しく複雑です。

結局、まずは日本学生支援機構奨学金の利用を検討するのが普通です。

大学間の壁を無くせば

インターネットで大学の講義が受けられる時代において、大学間の壁は、意味を失い

つつあるように思います。

例えば、1年生は通信制のA大学、2年生は北海道のB大学、3年生はシンガポール

C大学、4年生は沖縄県のD大学と、複数の大学で過ごすことができるようにする。

生活の多様化や活動の広域化が著しい現代社会では、柔軟な学生生活ができるように

することが、文部科学省には求められます。

また、地方創生にもつながるのではないか?

私立高校の光と影

私が高校生の頃は、私立高校は裕福な子弟が入学する、という風潮がありました。

公立の高校生だった私は、私立高校生は「何となく違うな」と思ったものです。

ところで、最近は、私立高校を訪問することが増えています。

訪問していると、高校であれ、生徒であれ、保護者であれ、私立=裕福という等式は、

段々と当てはまらないようになってきていると感じます。

ちらほらではありますが、私立高校でも「影」が見えるようになってきています。

奨学金講師の「もうひとつ」の役割

学費の相談では、機微の情報に及ぶことが多々あります。

そのため、高校の先生も、保護者に言い辛い、聞き辛いことがあります。

例えば、「入学費は用意できているか」といったことがあります。

不躾という気持ちが先生にはあるし、保護者も正直に言わないことがあります。

しかし、特別推薦などは入学を辞退すると、高校や後輩に多大な迷惑を掛けることに

なります。

奨学金の講師は、制度の説明だけでなく、「先生が言いにくいこと」を保護者に言う

ため、聞くためにも訪問をしていると言えるのかもしれません。

実は、私自身「あんなこと言ってよかったのかな、聞いてよかったのかな」と、

毎回毎回思っているのです。