私立高校の先生と、生徒のキャリア形成について話していると、「自身の」キャリアも
考えていることが、言葉の端々から伝わってくることがある。
少子化で生徒は年々少なくなってくる。
早期退職を余儀なくされて、定年までは無いかもしれない。
公立高校のような、公務員としての身分の保障も無い(分限免職はあるかもしれない
けれど)。
自身のキャリアも考えるようになるのは必然的なことだろう。
ところで、進学相談会やオープンキャンパスといった、進学イベントの開催の周知を
生徒や保護者にするのは、主に高校の先生だ。
ということは、「先生」の視点や「先生」にとってのメリットがあるものが、企画の
成功のカギとなるのではないか?
先生だって、自分が興味をもつものや、メリットがあるイベントであれば、自然と熱心
に周知する。
住宅でも、最終的な購入の決定権をもっているのは妻であり、夫ではないことが
ほとんどだ(そうでしょう?)。
だから、優秀な営業は妻に視線を合わせる。
今までであれば、律儀な先生の頑張りで、何とか動員数を維持することができたかも
しれない。
しかし、少子化は待ったなしで容赦なく進む。
競合企業や学校は、ますます先生にアプローチしてくる。
不況が本格化する。
今までと同じような進学イベントや高大接続をしていたら、競合と差が付かない
だろう(既にそうなっているものを多く見る)。
ところで、進学イベントは「生徒だけのものなのか?」
誰がそんなこと決めたのだろう。
生徒、生徒の兄弟姉妹、保護者、親戚、地元の方、高校の先生、入試広報担当者…
全てにメリットがあるものが求められているし、それを提供することが成功のカギ
だと、弊所は強く確信している。