理系でハイレベルな大学を目指す高校生の保護者と個別相談をしていたら、こんな質問
を受けた。
「理系は大学院に進学するのが普通になっているのは知っています。しかし、いつまで
学生をするのか見当がつかないので、どうすればいいですか?」と聞かれた。
大学院の博士前期課程(修士課程)を修了後は、就職や博士後期課程に進学するなど
の進路が考えられます。
しかし、日本では、後期課程を経なくても、博士論文を大学に提出し審査に合格する
ことで学位を得られる、いわゆる「論文博士」の道があります。
そのようなことから、職場などでの研究成果を博士論文として結実させることが
できます(言うは易く、ですが)。
初めは後期課程への進学を考えていたものの、就職したくなる、指導教授と折り合いが
悪くなる、などといったことは十分にあり得る、珍しくない話です。
奨学金の制度があるため、後期課程の学費については、早くから計画を立てておくこと
に越したことはありませんが、前期課程に進んで様子を見てからでも遅くはないと
思われます(キリがありませんし)。
そのため、「理系の場合は、大学+前期課程と考えておけば良いのでは」と、弊所では
アドバイスしています。