ある私立高校から奨学金講演のご依頼をいただいた。
ご要望をお聞きしていると、「例年、進路の話ばかりなので、本当は必要無いが
マンネリ化を防ぐために、会議で今年は奨学金になった」とのこと。
奨学金は初めてだそうで、ご担当の進路指導の先生も、失礼ながら本音を言うと、
あまり熱心な感じがなかった。
講演や個別相談を終えて、一週間ほどしてまたご連絡をいただいた。
当日参加できなかった保護者から(参加した保護者から噂を聞いたそう)
複数のアンコールがあったそうで、2か月後に再度訪問することになった。
1回目は視聴覚教室で2年生保護者が対象だったけど、2回目は体育館で
全学年保護者が対象になり、再度受講された保護者も多くいたため、ほぼ満員だった。
ご担当の先生と話していると、「うちは私立なので、そこまで金銭面で困った
家庭はないと長い間思い込んでいたが、予想外でした」とのこと。
普段から各地の私立高校を訪問しているのでわかるけれど、体裁があるため
(子どもが過ごしにくくなる)、「無理をしている」保護者は意外と多いのだ。
コロナ不況はリーマンショックと違い、富裕層であっても影響を及ぼすはずだ。
来年は、私立高校からのご依頼が増えるのではないかと思っている。