奨学金やキャリア分野を問わず、私の経歴が少し珍しいからなのか(理由を聞いた
ことはないけれど)、「長尾先生のご経験を講演に入れてください」とご要望を
いただくことがある。
しかし、「講師の個人的な話は役に立たない」と考えているため、原則として
自分から話すことはない。
要望があったとしても、しつこくならないように、役に立つと思われることだけを
最小限で話すようにしている(時間が足らなくなるから)。
ところで、高校の先生と話していると、「奨学金の講演なのに、自分の学生時代の話
(おそらく自慢話か武勇伝)だけで終わったり、お金の大切さを話しても(おそらく
講師のFPに言われなくてもわかる常識的なこと)、肝心の奨学金の話はおまけ程度。
で、結局何だったのか? といった講師が来校されて困りました」ということを
度々お聞きすることがある。
講師の個人的な話なんて、答えのない「これから」をサバイバルしてゆかなければ
ならない高校生には役に立たない。