PTA総会と一緒にあった奨学金講演での話。
講演を終え、受講者からの質問に答え帰ろうとしていると、高校生が私に質問して
きた。
答えると、「少し待っていてもらえますか?」と言う。
新幹線に乗るまでの時間は多少余裕がある。
「いいですよ」と答えた。
数分後に、腕を引っ張るようにして母親を連れてきた。
「うちの子に何を吹き込んだのか?」
疑う目で私を見ている。
高校生が「母親に説明してくれ」という。
父親は障がいを持つ無職の方で、母親のパートで何とか生活している。
「あんな方法もある」「こんな方法もある」と話していると、少しずつ表情が変わって
きた。
先ほどまで、あんなに私を疑っていた母親の顔は優しくなり、あれこれと質問をして
くる。
最後は、何回も頭を下げて帰られた(そこまでいいのに)。
ちなみに、私の母校が志望校とのことだ(もうちょっとマシなとこ受験しようよ…)。
「劇的ビフォーアフター」という番組があるけれど、
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/
ほんの少しだけど、似ているのかな、と思う。
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