「学校での金銭教育が必要」と言われることがあります。
金銭教育と言えば、ファイナンシャルプランナー(FP)と思われるかもしれません
が、「ベランダで野菜を育てて食費を節約」「訳の分からない家計簿」とか、メディア
に出ているFPを見ればわかりますが、そのほとんどが「恥ずかしいレベル」です。
子どもの教育に悪い。
私自身も高校生を対象に講演をすることがありますが、奨学金講演と比べて、どうも
「後ろめたい気持ち」があるというのが偽らざる本音です(そのため、基本的には
お請けさせていただかない方針です)。
では、どうすればよいのか?
個人的には、「リレー講演」が良いと思っています。
具体的には、金融機関や不動産会社などで働く「実務家」が講師になるのです。
講師や組み合わせなどによっては、内容にムラがあったり質に差があるでしょうが、
資質能力が怪しい、愚にもつかないFPの話よりはレベルが高いはずです。
また、第一線で働く実務家の講演は、生徒にとっても刺激になるし、文理選択や
職業選択のヒントにもなるはずです。
報酬がネックであれば、企業に講座の寄付を募るのも良いでしょう。
企業が入ってくることを嫌う学校は多くありますが(立場的に仕方がないことだとは
思います)、公教育であっても、教材ひとつとっても企業とは何らかの関係がある
ため、決して悪いことではないと思います。
「公正中立」「独立系」を掲げる、庶民の味方のようなフリをするFPよりは、
よほどスッキリして「きれい」です。