奨学金の個別相談で、相談者の保護者様が「子どもが哲学科に行きたいと言って
いますが、不安です…」と仰られました。
哲学科は「食べられない学問」と言われますが、考えてみれば、実用性の「高そうな
(あくまでも)」商学部や経営学部でも、食べられない人は、食べられない。
理系でも、大学院への進学が増えているのは、「学部では不十分」と見なされている
からです。
そもそも文系の場合、採用者側としては専攻分野になんて期待していない。
そのため、「そこまで気にされる必要はないのでは」とお答えしました。
それよりも、大切なのは、専攻分野ではなく「物事の見方や考え方」です。
多くの人がそうだろうけど、専攻した分野で40年間食べている人は、一体どれくらい
いるだろうか?
「物事の見方や考え方」は、どんなところでも通用しますし、必要とされるものです。
他の分野で通用しない勉強は「本物」ではない。
ところで、哲学ほど頭をつかう学問はないでしょうし、古代からある学問です。
必要とされていないのであれば、とっくの昔に無くなってるはずです。