AI(人口知能)で採用選考をという新聞記事を見かけました。
個人的には人事採用のプロなんていないし(結局は好き嫌いなので)、人間をよく見て
いる犬猫の方が見立てが良いと思っています。
コンピューターの学習能力が更に高まれば、領収書をスキャナで読み取り、早く、正確
に仕訳を切ることは可能になるため、(大人の事情がない会社の)経理や社会保険の
手続などのような定型業務はAIで代替えが可能ですし、その方が間違いも少なく良い
と思います。
しかし、効率化にはなれど、人事採用というデリケートなものは、AIだけでは
いささか難しいのではないかと思われます(これは不動産仲介なども同じ)。
ところで、地方の大学は苦戦していますが、偏差値が高い大学が有利になるであろう
AIで選考となると尚更です。
通信教育がそうですが、大学教育というのはパッケージ化がある程度は可能なもの
です。
ということは、既に都心回帰が見られるように、あとは立地やブランドなどが差別化の
カギとなります。
そうなると、大まかな勝負は既に決まっていることになります。
地方創生という名目で、地方の大学に補助金を出しても、それは延命策に過ぎません。
地方の大学は、「そこにしかない」「そこでしかできない」特徴を出すことが特に必要
になります。
そのためには、知恵を出し、汗をかく必要があります。
※余談ですが、「早くやれ」と部下を怒鳴り、具体策も無く「金曜日は定時で帰ろう」
とただ言っているだけの上司も、これからは厳しいと思います。