なぜ法学部は不人気になったのか?

ある進学校の先生と話していると、最近は法学部を強く希望する生徒が減っている

そうだ。

理由をあれこれ話し合っていると、「夢がなくなったから」で意見が一致した。

先生曰く、「テレビのCMで消費者金融への過払金請求とかやってるでしょ。

無理してまで目指す価値は無くなっていると、生徒たちは思っているんじゃない

ですか?」

なぜ宅建業界には「ハト」と「ウサギ」の二つの団体があるのか?

なぜ宅建業界には「ハト」と「ウサギ」の二つの団体があるのか?

松元直希著「<論説> 宅地建物取引業の政策過程について」学習院学術成果リポジトリ

p.26-28に、二つの団体についての設立経緯が記されています。

glim-re.repo.nii.ac.jp

アンテナを高く張っていない営業なんて要らないと、高校の先生に言われたんですよ。コロナが収まったらとか、もうそんな問題ではないと思うんです。

先日、取引先の方と今冬以降についての打ち合わせをした。

あれこれ話していると、「長尾先生って、先生との話のネタになる、使える情報を

直ぐに教えてくれるじゃないですか。

あれって先生も助かるって言ってくれるんですよ。

少し前までは、進学イベントの案内やオープンキャンパスとかで何とかやれていたん

ですけど、最近はそれだけでは上手く行かなくなった。

結局、どこの会社も横並びなんですよね。似たような進学イベントとかでは差別化

できないです。

この前、ある営業担当者が先生に言われたそうです。

『毎回毎回同じこと言って。もう来なくていい。』

『アンテナを高く張っていない営業なんて要らないよ。』

コロナが収まったらとか、もうそんな問題ではないと思うんです。

実は、私のような講師も同じ問題を抱えていると言えるのだ。

話は続く

「最近、公認の奨学金講師ですとか言って、売り込んでくるFPがちょくちょく

いるんですけど、聞いたら高校での講演経験は1回だけとか話にならない。

そんな講師だったら、相談経験もせいぜい友達の相談聞いたくらいのものでしょ?

高校の先生からも噂を聞くんですよ。公認といったって質が低くて台本を棒読み

しているだけだって。それ聞いているんで最近は断っていますけど。

奨学金分野の講師は本当に不足しているんで、次もお願いします。」

奨学金分野で信頼できる講師は、日本全国を見ても10人もいないのではないか?

 

大学別の奨学金「滞納率」と「返済困窮率」

「数字作ってみた」に、奨学金「滞納率」と「返済困窮率」が大学別に載っています。

 

JASSO奨学金の延滞率(2018年度版)

https://tanuki-no-suji.at.webry.info/202109/article_1.html

JASSO奨学金の「返済困窮率」(2018年度版)

https://tanuki-no-suji.at.webry.info/202109/article_2.html

 

高等教育の修学支援新制度(給付型奨学金と授業料等の減免)の対象校が公表されました

高等教育の修学支援新制度(給付型奨学金と授業料等の減免)の対象校(確認大学等)

が公表されました。

www.mext.go.jp

日本学生支援機構の予約採用で給付型奨学生として採用されても、入学先が対象校で

なければ利用することができません。

そのため、入学先が対象校か、念のため確認をしておく必要があります。

FP資格を持っているくらいでは「近所の物知りのおっちゃんおばちゃん」程度です

奨学金講師を目指すFPがよく勘違いしていることを質問形式でまとめました。

 

Q1.奨学金を利用した経験は必要ですか?

A1.もちろんあった方が良いです。しかし、多くの講師(40歳台以降を想定)の

頃とは制度も事情も大きく異なるため、経験が役立たないことも多くあります。

属人的で再現性のない自分の経験を「話し過ぎない」ように心掛けることが求められ

ます(これを講師にされると困ると各地の高校の先生からお聞きします)。

 

Q2.大学を卒業していませんが奨学金講師はできますか?

A2.できます。しかし、講演では講師の経歴(学歴)を紹介するのが講演の性格上

普通であるため、実務経験で補うことが必要になると思われます。

個別相談のみであれば、特に問題はないと思われます。

ところで、一流大学を卒業しているから有利とは限りません。それよりも、

地元や知名度の高い大学の方が有利です。例えば、関西私学の雄と言われる一流大学で

あっても、関西を離れると無名に近い、保護者や生徒は無関心といったことは珍しく

ありません。

また、国公立大学の場合は「あなたは学費に苦労しなかったんでしょ?」と

保護者に思われるかもしれません。

 

Q3.子育ての経験は必要ですか? 有利になりますか?

A3.講演や相談現場では、子育ての経験について問われることはありません。

それよりも、「実践的なコンサルティング能力」や「豊富な実務経験」そして

「最新の奨学金制度と教育事情を把握している」ことが強く求められます

(というよりも必須)。

また、子育ての経験があれば保護者からの信頼を得られる、共感を得られるといった

こともありません(ここがFPが非常に勘違いしているところです)。当然ですが

保護者も子育て中です。そのため、「講師と対等の立場」と言えるため、特に有利に

なりません(ここも勘違いされるところです)。

ところで、奨学金講演なのに「子育て論」や「教育論」を講師が話すことは、

高校に迷惑を掛けるため控えなければなりません。

 

Q4.FP資格は必要ですか?

A4.不要です。FPのテキスト(台本も含む)に載っている程度の教育資金の知識

では、現場では「全く太刀打ちできない」と思っておく必要があります。

実務経験が無い、又は乏しいFPよりも、高校の先生の方が現場で苦労されている分、

知識や経験が豊富です。当然ですが、普通のFPは負けます(奨学金の認定講師も)。

また、特に進学校の生徒は「能動的」かつ「主体的」であることが多いため、

奨学金の質問も高度で深い傾向にあり、そして何よりも「真剣」です。

子どもだと偉そうで舐めた態度でタメ口をきいていると、FPはコテンパンに

やられます。

はっきり言って、真剣勝負の高校の現場では、FP資格を持っているくらいでは

「近所の物知りのおっちゃんおばちゃん」程度です。