授業のオンライン化は進むのか?

このような状況なので、授業のオンライン化は喫緊の課題だ。

そのため、「国策銘柄」として、関連する企業の株価は上昇している。

しかし、私は懐疑的だ(一部の企業だけが予算を独占する訳ではないであろうことは

現場を見ていて思うから)。

誤解の無いように書いておくが、私は授業のオンライン化に賛成だ。

入院していたり、不登校の生徒たちが、リアルタイムな教育を受けられるようになる

からだ。

そのため、賛成というよりも不可欠と考えている。

コロナが収まるか(しなければ困る)、風邪のように日常化すれば

(これも困るけど)、オンラインで授業をする必要は少なくなるため、いずれは

対面授業に回帰するはずだ。

ただし、通学とオンラインの垣根は段々と低くなってゆくと予想している。

それに伴い、低く見られていた通信制への「偏見」は少なくなるだろう。

いずれにせよ、選択肢が増えることは、生徒や学生にとって良いことであることは

確かだ。

ところで、海外のオンライン授業で修得した単位を卒業単位に認めるということは、

大いにアリではないかと考えている。

コロナという災害がきっかけであったとしても、このような「前向きな取り組み」が

文部科学省にあればと、思う。

機器の予算といった話ばかりでは(もちろんこれも必要ではあるけれど)、大人の事情

にどうしても左右されるし、どうも「仕方なく」「後ろ向き」にしか私には見えない

のだ。

community.camp-fire.jp

学校独自の奨学金をぶっ壊せ! アフターコロナではゼロベースでの奨学金設計が求められる

個別相談をしていると、不況の到来を感じる。

鳴り物入り」で始まった、日本学生支援機構の給付型奨学金や授業料等の減免制度

も、蓋を開けると不採用が多く(採用でも減額された高校生が多くいた)、

あてにすることはできないことが明らかになった。

そのため、高校の先生から、学校独自の奨学金についての質問を今年は多く

いただく。

学校独自の奨学金は、優秀な学生集めが目的であることが多いため、

「1回のみ○○万円支給」といった、一時的かつ大きな金額であるものが主流だ。

しかし、今度の不況は長期化を覚悟する必要があるため、このような奨学金では

心許ない。

受験生や保護者の視点で考えると、従来の経済環境を前提に作られた奨学金では、

今後、学生を集めることは難しくなるだろう。

アフターコロナの奨学金制度は、浅く広くといった、ベーシックインカム型や

日本学生支援機構の給付型奨学金や授業料等の減免の補填型などが求められる。

「卒業までの安心」を、受験生や保護者に示すことだ。

学校独自の奨学金をぶっ壊し、ゼロベースでの奨学金設計が、大学や専門学校には

求められる。

community.camp-fire.jp

もしコロナ不況が原因で大学受験を諦めるのであっても 今後を悲観することは全くない

「大学受験を諦めようかと思う」

予想をしていた相談が出てきている。

来年はこのような相談が増えるだろう。

個人的には、諦めることはおすすめしないが、どうしても諦めなくてはいけない

事情もあるだろう。

その場合は、通信制大学に入学しておくとよい。

その理由は、

①ブランクを無くすことができる

編入を狙える

③通学制と待遇は大きく変わらないことがほとんど

④学歴になる

⑤フリーターではない

⑥学割が使える など

見落とされがちだが、おすすめなのが短大の通信教育だ。

4年は長いというのであれば、まずは短大卒を目指せばいいからだ。

その後は、就職でも編入でも、自由にすればいい。

編入を狙う場合は、どこの大学でも開講しているような、普遍的な科目をなるべく

履修するようにしておくことをおすすめする(大学に相談しておくとよい)。

編入後に単位が認められやすいからだ。

ところで、通信制であっても、就職活動はできるし、大学院にも進めるし、資格試験を

目指すこともできる。

これは、意外と知られていなくて、「目ざとい(良い意味で)」高校生から質問を

受けることがある。

もし、通学制を諦めるようになったとしても、今後を悲観することは全くないという

ことは記しておきたい。

道は開ける。

働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!

community.camp-fire.jp

「法学科と法律学科の違いは何ですか?」奨学金講師でもこんな質問を受けることがある

「法学科と法律学科の違いは何ですか?」

高校生と個別相談をしていると、こんな質問を受けた。

つぎのように答えた。

法律学=法律

法学=法律+慣習や先例など

ということは、法学の方が広い概念であると言える。

しかし、考えてみれば、当の法学部の学生だって知らないかもしれない、

というか気にもしていないだろう。

「志望校を選ぶ上では特に支障はないし(というかどうにもならない)、

大きな違いはないので、それほど気にする必要はありません」とアドバイス

したけれど、そんなことまで気にする高校生がいるのかと内心では感心した

(ただし超進学校)。

それよりも、経済学部と経営学部・商学部の違いなどの方がよほど大切だ。

両者は共通するところもあるけれど、「似て非なる」学問分野なので、

入学してから「こんなはずではなかった」とならないように注意が必要だ。

community.camp-fire.jp

来年は私立高校からのご依頼が増えるのではないか? 「無理をしている」保護者は意外と多い

ある私立高校から奨学金講演のご依頼をいただいた。

ご要望をお聞きしていると、「例年、進路の話ばかりなので、本当は必要無いが

マンネリ化を防ぐために、会議で今年は奨学金になった」とのこと。

奨学金は初めてだそうで、ご担当の進路指導の先生も、失礼ながら本音を言うと、

あまり熱心な感じがなかった。

講演や個別相談を終えて、一週間ほどしてまたご連絡をいただいた。

当日参加できなかった保護者から(参加した保護者から噂を聞いたそう)

複数のアンコールがあったそうで、2か月後に再度訪問することになった。

1回目は視聴覚教室で2年生保護者が対象だったけど、2回目は体育館で

全学年保護者が対象になり、再度受講された保護者も多くいたため、ほぼ満員だった。

ご担当の先生と話していると、「うちは私立なので、そこまで金銭面で困った

家庭はないと長い間思い込んでいたが、予想外でした」とのこと。

普段から各地の私立高校を訪問しているのでわかるけれど、体裁があるため

(子どもが過ごしにくくなる)、「無理をしている」保護者は意外と多いのだ。

コロナ不況はリーマンショックと違い、富裕層であっても影響を及ぼすはずだ。

来年は、私立高校からのご依頼が増えるのではないかと思っている。

community.camp-fire.jp

高校生たちは、答えのない「これから」をサバイバルしてゆく 講師の個人的な話なんて役に立たない

奨学金やキャリア分野を問わず、私の経歴が少し珍しいからなのか(理由を聞いた

ことはないけれど)、「長尾先生のご経験を講演に入れてください」とご要望を

いただくことがある。

しかし、「講師の個人的な話は役に立たない」と考えているため、原則として

自分から話すことはない。

要望があったとしても、しつこくならないように、役に立つと思われることだけを

最小限で話すようにしている(時間が足らなくなるから)。

ところで、高校の先生と話していると、「奨学金の講演なのに、自分の学生時代の話

(おそらく自慢話か武勇伝)だけで終わったり、お金の大切さを話しても(おそらく

講師のFPに言われなくてもわかる常識的なこと)、肝心の奨学金の話はおまけ程度。

で、結局何だったのか? といった講師が来校されて困りました」ということを

度々お聞きすることがある。

講師の個人的な話なんて、答えのない「これから」をサバイバルしてゆかなければ

ならない高校生には役に立たない。

community.camp-fire.jp

国の教育ローンが最も有利とは言えないことがある

奨学金講演を受講されている方の中には、ご自身やご家族が、銀行や信用金庫などに

勤められていることがあります。

「普通は」最も有利と言えるため、教育ローンについては、日本政策金融公庫の

「国の教育ローン」についてのみ解説することがほとんどです(時間も限られて

いるし、キリがないため)。

しかし、住宅ローンを利用していたり、投資信託などを購入していると、金利が優遇

されることがあります。

もちろん、勤めている以上、ノルマがあったり、忖度が必要だったりもするはずです。

そのため、国の教育ローンが最も有利とは言えないことがあります。

community.camp-fire.jp