偏差値70を余裕で超える、全国的にも有名な超進学校に通う高校生と奨学金の
個別相談をしていると大学院の話になった。
「修士課程と博士前期課程の違いは何ですか?」と聞かれた。
もちろん答えたけれど、気になったので調べてみた。
博士前期課程の場合、後期課程が設置されているし(だから前期となる)、後期課程
に進むのを前提としている(研究者養成)節がある。
修士課程の場合は、後期課程が設置されていなかったり、研究者養成を重視していない
大学院だったりする。
しかし、私の最終学歴は、法学研究科の博士前期課程だけれど、証券会社に就職した
ので一概には言えない。
結局、両者はほとんど一緒なのだけれども、研究者志望であれば、そこは少し気になる
ところだろう。
ところで、文系で大学院に行くのは、研究者志望か就職回避かはみ出し者くらいの、
変態気味の学生だけれど(偏見ですか?)、理系では珍しくない。
理系の場合、分野にもよるけれど、学部卒のエンジニアは段々と少なくなっている。
そのことを知っていて、ハイレベルの大学を目指す高校生や保護者だと、大学院に
ついての質問が年々、多く、細かくなっている。
奨学金講師が激増(絶滅危惧種くらいだったのが3年で3000人くらいになった
のでおおげさではない)しているけれど、どう対応しているのだろう?
奨学金のことだけでさえ、「基本的な質問にも答えられない」とのクレームを
高校の先生から度々耳にしているのに、進路が含まれると尚更ではないかとの懸念が
ある。