給付型奨学金が不採用であっても、高校の先生を責めるのは酷です

給付型奨学金の採用結果が出ました。

まだ確認は取れていませんが、そこそこの人数が不採用になったようです。

成績や資産は要件を満たしていればさほど気にする必要はないため、実質的に収入要件

のみで選考されると言えるのですが、今年の弊所の奨学金講演では、

「収入要件以内であっても採用されないことがあり得ます。当てにしないでください」

と、少しうるさいくらい話しました。

なぜかと言うと、会社員で4人世帯を基準としているからです。

もちろん、家族形態はさまざまですし、また、住宅ローンやふるさと納税などで控除

を受けていると話は変わってきます。

https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/shikaku/yoyaku.html

そのため、収入要件以内であっても不採用ということは、十分にあり得ることに

なります。

また、返還シミュレーションも「おおよそ」の結果しか出ません。

個別相談をしていると、高校の先生から誤った説明を受けたと思われる生徒や保護者

が、日本各地で多くいらっしゃいました。

そのため、トラブルの多発を懸念しています(もう起こっていると思います…)。

しかし、現場を見ていると、高校の先生を責めるのは酷と言えます。

日本学生支援機構から受付を一任されているだけであり、本来は先生の業務では

ありません(無償であり、責任だけが非常に重い)。

また、奨学金制度が複雑になり過ぎています。

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