その会社でしか通用しないスキル、その地域でしか知られていない大学、ローカルな
資格。
最近、こんな話を複数の高校の先生とする機会があった。
キャリア分野の講演では、こんな話題にもなるのだ。
例えば、貿易の資格で「通関士」という資格がある。
“国際的”なようだけど、実は日本のローカル資格だ。
税理士だって海外ではかなり珍しい資格で、外国人から見れば、「何でこの仕事をする
のに資格がいるの?」なのだ。
他にも社労士などもあるけれど、国民のためというよりも、役人の権益確保が資格の
存在目的なのだろう。
ところで、奨学金の個別相談をしていると、大学の話になることがしょっちゅうある
けれど、関西では無敵の大学でも、少し離れると恐ろしいくらい知名度が低い。
異論はあるだろうけれど、残念ながらこれが現実だと肌身で感じる。
教員免許だって、同じ職場でも科目が違うと通用しなくなる。
汎用性が高いと思われがちな、大学や資格でもこんなもの。
どこでも通用する人材になりたいものだが、スキルや大学や資格というのは、案外、
窮屈で不自由なものなのかもしれない。
勤務年数が長いだけで会社でオラついている中高年なんて、もっと通用しないと
覚悟しておく必要があるだろう。
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