私が大学に入学して感心したことのひとつに、「世の中にはいろいろな学問分野が
あるんだな」ということがある。
総合大学だったので、キャンパスを歩いていても、いろいろな学生がいて、いろいろな
ことをしている。
国際関係法学科だったので、どちらかというと政治学寄りのカリキュラムなので、
刑事訴訟法といった六法科目を全て履修しないで法学部を卒業している。
そのため、成績証明書を見ると、「エビフライハンバーグ定食」のような中途半端さ。
しかし、それで良かったと思っている。
法律と政治は両輪の関係にあるので、法律科目ばかり、政治科目ばかり勉強している
と、どうも「浅く弱い」のだ。
大学院では法律学を専攻したけれど、国際関係法学科にいなければ、そのようなことは
今でも分からないままだったと思う。
そのような環境にいることができたため、どんな学問分野も「無駄ではない」という
考え方ができるし、「進学相談」といった今の仕事に活きている。
ところで、大前研一氏の『遊び心』を読み直していると、「メシの食える専門分野は
時々刻々と変わるので、専門性を深く捉えたり、あまり深追いしたりせず、いつも景色
を見えるようにしておく必要がある」といった記述があった。
そのとおりだと思う。
進学相談で「おすすめの分野」を聞かれることがあるけれど、それは分からない。
好きなことをすれば良いと思う。