給付型奨学金の対象外になることが学校や関係者に与えるインパクト

給付型奨学金は、定員割れに悩む不人気校を救済する「干天の慈雨」になるものと

一時は思われました。

しかし、要件を見ていると、多くの学校が対象外になることは十分ありえます

(対象外になった場合は、直ぐに給付や減免は受けられないことを受験生や保護者

に周知しなければトラブルになることが予想されます。嫌でしょうが)。

また、今は何とか要件を満たしていても、少子化は容赦なく進んでいますので、

時間の問題に過ぎません。

志望校が対象外になると、対象校に進路を変えることになるでしょう。

そのため、対象になるかならないかは、不人気校にとっては死活問題であり、

給付型奨学金が不人気校の閉校を加速させる一因となる可能性があります。

また、学校関係者(もちろん弊所を含む)に与えるインパクトは計り知れません。

「なんとなく」市場が縮小していると感じていても、それは、「緩やかに、長期的に」

と思っている学校関係者が未だに多いのではないかと接していて感じます。

私自身も年々少子化を現場で体感しています。

9月以降に対象校が公表される予定ですが、当事者の学校だけでなく、その関係者も

軽く考えられない問題と言えます。